百日咳のワクチンについて(三種混合を5〜7歳、11〜12歳に接種を推奨)
今年は百日咳が流行しており、ワクチン接種をお勧めいたします。当院では三種混合ワクチンを3300円(税込)で接種しております。
2025年は1〜3月の3か月で4100名(日本全国で)と、2024年の総数を超えました。福岡市南区の近隣の小学校、中学校でも局所的な流行がみられています。
0-1歳で接種する4種混合や5種混合ワクチンには、百日咳ワクチンが含まれています。しかし百日咳に対する抗体は徐々に減ってしまうので、5〜7歳、11〜12歳※1. にワクチン接種を推奨しています(添付資料:日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュール 一部抜粋)
この年齢でなくても、5歳から高校生・大学生までの集団生活をされている方は、三種ワクチン接種をご検討ください。なおアメリカでは成人も10年ごとの接種を推奨されています。
※1. 11〜12歳の方は、二種混合の代わりに三種混合を接種してもよいとされています(お金はかかります)。
百日咳について
百日咳は激しい咳を特徴とする細菌感染症です。
①最初の2週間は、かぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えます
②3~4週目 次第に特徴ある発作性けいれん性の咳となります。顔を真っ赤にしてコンコンと激しく発作性に咳込み(スタッカート)、最後にヒューと音を立てて息を吸う発作(ウープ)が特徴です。年齢が小さいほど症状は多様で、乳児期早期では特徴的な咳がなく、単に息を止めているような無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇が紫色に見えること)、けいれん、呼吸停止と進展することがありますので注意が必要です。